シリカヒュームがコンクリートに与える効果


コンクリート表面

 【マイクロフィラー効果】

 セメントよりも微細な粉末がセメント粒子間に入り、粉末の充填性を高める作用が生じることから

 粒子間に存在する拘束水を減らし、自由水を増やすことになり 流動性を向上させます、

 これにより  表面が非常に滑らかなコンクリートが生まれ、撥水剤が不要になります、

 シリカホワイトの場合、混入量を調整することに より一層の表面美白の効果が得られます、

               (色は混入量の調整により・・とありますが、骨材等の影響を受けることがあり この限りではありません)

水和熱の減少

 一般的にコンクリートのクラックが発生するのは、水和熱による原因が大きいとされています、

 シリカ系の混和剤を混入すると水和熱が減少することが分かっていますが、シリカを混入した

    場合 コンクリート内部温度が最大5度低下しクラック発生の抵抗性が増加します

 (高炉セメントの場合は25度低下)

塩分浸透抵抗性

 水銀圧入法による細孔径分布の測定結果は、同配合の設計基準強度24N/㎟において 普通コンクリ

 ートに比して 累積細孔容積は133%向上し、塩分浸透抵抗性にも優れています

凍結融解抵抗性

 凍結融解抵抗性試験において 高い相対動弾性係数を維持します、300サイクルの質量変化率は

 100~97.8%で その平均値は2.2%、相対動弾性係数は96.7%で推移し優れています

耐摩耗性試験

 スリヘリ係数555.4㎣/㎤で非常に高いスリヘリ抵抗性を有しています

耐酸性

 5%硫酸の浸漬試験において、質量減少を比較した結果 シリカをセメント量の  5% より 10%

    10% より 20% を混入することにより 酸性に対する抵抗性が 著しく向上します